「プロジェクト管理ツール」と聞くと、なんだか難しそうな印象を受けるかもしれません。
でも実は身近なもので、「やることを整理し、みんなで共有する仕組み」に過ぎません。
学校の文化祭の準備で「誰が買い出しする?」「いつまでに準備する?」とホワイトボードに書いた経験がある人も多いでしょう。
それを オンラインで、便利に、効率よくしたもの がプロジェクト管理ツールです。
ここでは代表的なツールをカテゴリごとに分けて紹介します。
「名前は聞いたことあるけど違いがわからない」という方に、ざっくり全体像をつかんでもらえる記事です。
目次
Table of Contents
1. タスク・プロジェクト管理系ツール
まず思い浮かぶのは「やることリストを見える化するツール」です。
タスクをカードや表で管理し、誰が何を担当しているかを明確にします。
- Excel / Googleスプレッドシート
最も身近なツール。自由度は高いですが、人によって形式がバラバラになりやすいのが弱点です。 - Trello
カードを並べる「カンバン方式」で、直感的にタスクを動かせます。小規模チームや個人利用に人気。 - monday.com
タスク管理に加え、ガントチャートや自動化機能もあり、規模が大きいチームにも対応。 - Asana
シンプルなUIでタスクやプロジェクトの進捗を見える化。スタートアップから大企業まで幅広く利用。 - Jira
ソフトウェア開発チーム御用達。スクラムやアジャイル開発に強く、エンジニアには定番です。 - ClickUp
「オールインワン」を掲げる新興ツール。タスク、文書、チャットまで一体で管理可能。
2. 開発管理に強いツール
ソフトウェア開発を伴うプロジェクトでは、コードやバグ管理と一体化したツールが便利です。
- GitHub Projects
世界最大のコード共有サービスGitHubに付属するタスク管理。IssuesやPull Requestと連動して開発がスムーズ。 - GitLab Issues & Boards
GitLabでも同様に、コードと課題管理が一体化。オープンソースから企業利用まで幅広く使われています。
3. チームコミュニケーション系ツール
プロジェクトを動かすのは「人」。やり取りがスムーズでなければ、どんな計画も絵に描いた餅になります。
- Slack
IT企業で大人気のチャットツール。Botや他サービスとの連携も豊富で「情報のハブ」として使われます。 - Microsoft Teams
Office製品と強力に統合されており、企業内利用で圧倒的に普及。 - Discord
元々はゲーマー用ですが、最近はエンジニアコミュニティやスタートアップでも使われています。 - Notion(コラボ機能)
ドキュメント共有だけでなく簡易チャットやコメントも可能。チーム内で「全部Notionに入れる」運用も増えています。
4. スケジュール・リソース管理系ツール
「いつまでに」「誰が」「どのくらいの工数で」といったスケジュール感を管理するのに強いツールです。
- Microsoft Project
伝統的なガントチャート管理の代表格。大規模プロジェクトの計画に強い。 - Smartsheet
スプレッドシート感覚でガントチャートやリソースを管理。Excelから移行しやすいのが特徴です。
5. ドキュメント・ナレッジ管理系ツール
タスクだけでなく「知識や議事録を残す」ことも大切です。これを怠ると「誰も情報を覚えていない」という悲劇が起きます。
- Confluence
Jiraとセットで使われることが多い、Wiki型のナレッジ管理ツール。仕様書や議事録を整理しやすい。 - Notion
ドキュメント・Wiki・タスク管理を兼ねる万能型。スタートアップで特に人気。 - Google Docs
無料で共同編集可能。議事録や提案資料に最適です。
まとめ
プロジェクト管理ツールは大きく分けて
- タスク管理
- 開発管理
- コミュニケーション
- スケジュール管理
- ナレッジ管理
の5系統があります。
「うちのチームにはどれが合うかな?」と考えるときは、まず困っているポイントをはっきりさせるのがコツです。
「タスクが見えない」のか、「会話がバラバラ」なのか、「ドキュメントが迷子」なのか。
そこを押さえれば、たくさんのツールの中から自然と候補が絞られていきます。